カナダでしばらく過ごしていると、あまりにも快適なので、そのまま住み続けたくなったりします。そういう場合には、移民をするのが最適です。ここでは、移民について説明します。また、移民に関する詳細な情報はすべてhttp://www.cic.gc.ca/に掲載に掲載されているので、そちらも参照してください。
永住権(Landed Immigrant)はカナダに期間に制限無く住んで良い権利です。一年間のうち半年以上カナダを離れると権利が消滅してしまいます。永住権は政治に参加できないなど一部の制限はありますが、カナダで暮らす上では市民権(Citizenship)とほぼ同等です。市民権は永住権を取得後に2、3年カナダに住むと申請することができます。市民権はカナダ国籍であり、法律上は他のカナダ人と全く同じ権利を持ちます。ただし、日本国は二重国籍を認めていないので、市民権を取得した場合には、日本国籍放棄の申請をすることになっています。
カナダに永住するためには永住権を取得する必要があります。永住権があれば、政治への参加などを除き、カナダ人と同等に暮らすことができます。つまり、自由に勉強したり、自由に就労したりできます。また、公立の学校などでは、ESLがほとんど無料になったりする場合もあります。
査証でもカナダに滞在することはできますが、査証は何か目的がある人が一時的に滞在するためのものです。したがって、その滞在には沢山の制限が付きます。学生VISAならフルタイムの学生として学校に通わなければなりません。就労VISAなら所定の雇用主の元で働かなければなりません。また、カナダを観光するにしても、カナダで勉強するにしてもお金が必要です。観光VISA、学生VISAでは働くことができませんから、お金は消費するだけです。というわけで、お金の切れ目がカナダの切れ目ということで、多くの人が日本に帰っていきます。
永住権は永住しても良い権利であり、永住しなければならない義務ではありません。また、日本国籍も捨てる必要はありません。もし、しばらくカナダに滞在する予定であれば、永住権を取得することをお勧めします。
永住権を取得することを、移民すると言います。カナダは毎年20万人規模の移民を受け入れる移民の国です。カナダの人口は3000万人ですから、約15年間で人口の1割が新しい人に入れ替わる勘定になります。カナダの移民には以下のような分類があります。
Independent Immigrant | カナダの労働市場で必要とされている技術、教育、職歴、言語、他の能力を持つ人が対象です。条件はポイント制で、職種、教育、訓練、経験、年齢、英語または仏語能力が評価されます。カナダ人または永住者の親族がカナダにいる場合にはボーナスポイントがもらえます。当面の資金として、一般的にC$10,000と各扶養者毎にC$2,000を持っていることが期待されています。 | |
Business Immigrant | 投資するお金と経営の経験のある人が対象です。投資家(investors)、企業家(entrepreneurs)、自己雇用者(self-employed)の区分があります。投資家になるためには、最低C$400,000を投資することができ、最低C$800,000の資産を持っている必要があります。企業家は企業を興すか、買収することにより、二年以内に最低一人のカナダ人を雇用する必要があります。自己雇用者は企業を興すか、買収することにより自らを雇用し、カナダの経済と文化に貢献する必要があります。自己雇用者は、一般的に芸術家が対象です。 | |
Family Class Immigration | カナダ人または永住者が配偶者、婚約者、子供、養子、兄弟、姉妹、甥、姪、孫などをカナダに呼び寄せるためのものです。 | |
Refugees | 亡命者または難民です。迫害から逃れようとしている人が対象です。日本国籍を持つ人とは無縁だと思います。 |
老後にお金が十分にあってカナダに移民する場合や、カナダ人と結婚してカナダに移民する場合を除けば、普通の日本人が移民できる区分はIndependent Immigrantになると思います。ここでは、Independent Immigrantのポイント制度について説明します。
カナダの労働市場において適用可能な職業上の技術または経験をもっている人です。最低でも1年以上の職歴があることが申請の条件だったと思います。
ポイント配分は以下のようになっていて、合計で70点以上が合格基準です。詳細はhttp://www.cic.gc.ca/を参照して、自分の点数を見積もってください。合計の点数が60点以下なら申請するだけ無駄だそうです。
Factor | Maximum | Your | |
1 | 年齢 | 10 |
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2 | 教育 | 16 |
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3 | 職種(最低1ポイントまたは雇用主が必要) | 10 |
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4 | 教育/訓練的要素(教育、訓練、資格) | 18 |
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5 | カナダに雇用主がいる | 10 |
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6 | 職歴(最低2ポイントまたは雇用主が必要) | 8 |
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7 | 言語能力 | 15 |
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8 | 人口統計上の要素 | 8 | 8 |
9 | カナダに親族がいる(ボーナス) | 5 |
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Total | 100 |
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