住まいの見つけ方

 ビクトリアにやって来て、まず最初にしなければならないのが住まいを見つけることです。ホームステイなどの場合には、カナダに来る前に語学学校、斡旋業者を通して紹介してもらうこともできますが、そうでない人は自分で見つけなければなりません。また、いろいろな理由で住まいを変えることはよくあることです。ここでは住まいの見つけ方紹介します。

住まいの種類

 住まいにもいろいろありますが、自分が住まいに何を求めているのかをはっきりさせましょう。英語を日常会話から学びたいならホームステイ、プライバシーが欲しいならアパート、値段を安くしたいならシェアという風に、目的によって選ぶ種類が変わってきます。
ホームステイ 語学留学の学生が対象です。食事は三食付いているのが普通です。日常生活を通して生きた英語を学ぶには最適です。ホストファミリーといっしょに暮らしていると、他では味わえないカナダ人の本当の生活を体験することができます。ただし、ホストファミリーは当り外れがあります。もちろん相性ということもありますが、外れるとせっかくのカナダ滞在も、惨めな思い出になってしまいます。また、ホストファミリーにも彼らの生活がありますから、十分に会話の時間を持てないホストファミリーもいます。ホームステイの家賃はホストファミリーにとっては大きな収入源であり、彼らもビジネスで引き受けていることを忘れないでください。ホストファミリーには期待をし過ぎないことが大切です。 $650-$800/月
アパート 誰にも気兼ねすることなく自由に暮らしたいなら、アパートが良いでしょう。カナダではマンションという言葉は集合住宅には使われませんから、賃貸集合住宅はすべてアパートになります。日本でのアパートのイメージよりは遥かに良い住環境だと思います。管理人がいたり、客用駐車場まであったりします。アパートにはキッチン、バス(トイレ)、リビングがあります。キッチンにはオーブンと冷蔵庫が備えつけられていて、他の家具は何もないのが普通です。寝室がなければBachelor apartment、1寝室付きは1 bed-room apartment、2寝室付きは2 bed-room apartmentになります。2 bed-room apartmentは二人でシェアすることができます。 Bachelor $500-/月
1 bed-room $550-/月
2 bed-room $750-/月
ルーム、ベースメント 普通の家庭が余っている部屋を貸すものです。キッチン、バス(トイレ)は家族と共同になる場合もあります。カナダでは一戸建てにはベースメント(地下室)が付いているのが普通です。特に使い道がない家庭が多いようで、沢山の物件が貸し出されています。地下室といっても半地下が多く、カナダは湿度も低いため、日本のように暗くてじめじめしているという感じにはなりません。Suiteと書かれていれば、キッチン、バス(トイレ)もベースメントに付いています。シェアは嫌だけれど、アパートは値段が高いと言う人はこれが良いでしょう。 $400-/月
シェア 家またはアパートを複数の人で借りるのがシェアです。家の場合には4〜5人、アパートの場合は2〜3人でシェアすることになります。日本人の感覚では、知らない人といきなり住み始めるのは好まれないかもしれませんが、カナダではシェアはとても一般的です。特に書かれていない限り、男女の区別もないので、男女がいっしょにシェアしています。シェアは同じ家なりアパートなりに、複数の人といっしょに住むわけなので、物件を吟味すると同時に、シェアメイトも注意して選ぶ必要があります。掃除をしない人や、お金を払わない人といっしょになると後で苦労することになります。しかし、実際に決める時に物件を見たり、話ができるのは長くても30分くらいでしょう。話をしたり、部屋を見たりしながら、その場所が自分に適しているかどうかを判断する必要があります。何か嫌な気がしたら、止めておくのが無難です。 $300-/月

考慮すべきポイント

 何事も事前にはっきりさせておくのがトラブルを避けるこつです。考慮すべきポイントは沢山あると思いますが、主なものを挙げておきます。
学校、職場から近いか? 当然ながら、通勤、通学のことを考えて場所を選びましょう。
交通の便は良いか? 普段の交通手段にもよりますが、バス・ルートを考慮することは重要です。複数のバスを利用できたり、頻度が多く、夜遅くまで運行しているバス・ルート上にある場所なら、とても便利です。
近くにスーパーはあるか? 自炊をするなら、しなくてもですが、近くにスーパーがあると、とても便利です。
周辺の雰囲気は良いか? ビクトリアには危険な場所はまずありませんが、場所によって雰囲気は異なります。周辺を歩いて雰囲気を確認すると良いでしょう。
電気代はどうなっているか? ルーム、ベースメントの場合は家賃に含まれている場合もあります。
電話代はどうなっているか? ルーム、ベースメントの場合は家賃に含まれている場合もあります。
ケーブルはどうなっているか? カナダのTVはケーブルが主流です。ケーブルがあれば標準で50チャネル程見れますが、ケーブルがないとほとんど見れません。アパートによっては、家賃に含まれている場合があります。
洗濯機、乾燥機はどうなっているか? アパートの場合にはコイン・ランドリー形式が多いです。ただし、アパートによっては部屋毎に時間を決めるところもあります。
家具はどうなっているのか? 家具といえば、ベッド、箪笥、机などです。ホームステイの場合は付いているのが普通です。アパートの場合は付いてないのが普通です。ルーム、ベースメントの場合は確認しましょう。自分で買うとなるとお金がかかります。furnishedと書かれていれば家具付きです。
調理道具、食器類はどうなっているのか? ルーム、ベースメントの場合は確認しましょう。自分で買うとなるとお金がかかります。utensils,dishes,cutteryと記述されているかも知れません。
暖房代はどうなっているか? アパートでHeat Freeと書かれていれば、暖房代は家賃に含まれています。そうでなければ、電気代に響きます。
温水はどうなっているか? アパートでHot Water Freeと書かれていれば、温水代は家賃に含まれています。そうでなければ、水道代、電気代に響きます。
デポジットはどうなっているか? BC州では、月額家賃の半額までのデポジット(敷金)を課すことができます。それ以上求められたら、おかしいと思ってください。
相手はまともそうか? 判断が難しいのですが、実は一番重要だったりします。アパートなら大家、ホームステイ、ルーム、ベースメントなら家族、シェアならシェアメイトといったところです。人を見る目を養いましょう(^^;

物件の探し方

 基礎知識が整ったら、物件を探しましょう。探し方は主に以下とおりです。

インターネットで探す

 まずは、このホームページのハウジング情報を参照してください。次に、UVICのハウジング情報を見てみましょう。多くの人が物件を登録していて、住まいの種類、希望の家賃を設定して検索することができます。ただし、沢山の人が見ているので良い物件はすぐに決まってしまいます。

新聞で探す

 地元の新聞を買ってClassifiedという欄を見てみましょう。沢山の物件が載っているはずです。土曜日の新聞に沢山の情報が載るようです。新聞の場合は、インターネットに比べて学生の割合が減り、働いている人の割合が増えるようです。必然的に海外から留学してきている人々の割合も減ります。ただし、沢山の人が見ているので良い物件はすぐに決まってしまいます。

コミュニティ・ボードで探す

 街のあちこちにコミュニティ・ボード(掲示板、伝言板)があり、貸し部屋の情報、シェアメイト募集の広告が張り出されています。インターネット、新聞に比べ人目に触れる機会が少ないため、掘り出し物に当ることもあります。沢山の張り出しがあるのは学校です。UVIC、Camosun Collegeに行って見て下さい。

友人に聞いてみる

 意外と思うかもしれませんが、友人の知り合いが借主を探していたりすることがよくあります。また、ホームステイなどは、友人が紹介してくれるところに入ると、まず外れがありません。

語学学校に紹介してもらう

 基本的にその語学学校に通う場合で、ホームステイに限られます。手数料を取られるだけあって、きちんと紹介してくれると思います。

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