短大、大学に行くには

 日本の高校を卒業後、カナダで短大、大学を卒業しようとする人が結構いるみたいです。日本に帰ってからの待遇がどうなるのかはわかりませんが、日本の短大、大学卒業と同様にみなされるのだと思います。カナダの大学は日本の短大、大学と違って、まじめに勉強しないと卒業できませんから、日本で行くよりも有意義かも知れません。また、欧米風の教育を経験することや、英語が話せるようになることは長所になると思います。ここでは短大、大学にどうやっていくのかを説明します。

まずは語学力

大学で必要な語学力

 短大、大学で勉強するということは、カナダ人と肩を並べて勉強するわけですから、英語の能力もそれなりのものが求められます。少なくとも教授や生徒の癖のある聞き取り難く、何言ってんだかほとんどわからないような速い会話を支障がない程度には聞き取れなければなりませんし、自分の考えを無理なく表現できる能力が必要になります。また、短大、大学では会話だけでなく読み書きの能力も求められます。沢山の文献を読まなければならないし、論文も書かなければなりません。これらの能力があるとみなされなければ、入学は認められません。

語学力の評価

 短大、大学に入る能力を評価するには二種類の方法があります。一つ目の方法はTOEFL試験です。各大学はそれぞれ入学基準となる点数を持っていますが、カナダの大学の場合は575点程度なければ、入学が認められません。この点数を取るのは多くの入学志願者にとって、それほど容易ではないようです。しかし、TOEFLで良い点数を取ることができれば、それが入学への一番の近道であることは間違いありません。二つ目の方法は、短大、大学に付属のESLを終了することです。多くの場合、ESLを終了すると同時に英語に関しては入学に十分な基準を満たしているとみなされます。ほとんどの人はTOEFL試験ではなく、ESLを終了させることによって、入学基準を満たしているようです。しかしながら、ESLを終了するには平均的に1年から3年くらいかかるようです。短大、大学で履修する年数も考えると結構な期間になりますね。

一般的な大学入学方法

大学の入学基準

 当然ながら、高校卒業程度の知識を持つ人が対象となります。日本の高校の成績も適用できます。カナダでは日本の大学と違って、入学試験というものがありません。どうやって、学生を評価するのかというと、その学生が過去に取ってきた成績で評価します。この指標はGPAと呼ばれています。これは成績の平均値のようなものですが、成績が良いほどGPAの値が高くなります。当然ながら名門大学ほど高いGPAを求めることになります。つまり、過去に良い成績を取った人は、名門大学に入学できることになります。GPAが基準に足りなければ入学は許可されません。それでは、過去に通っていた高校、大学での成績が悪かった人はどうすれば良いのでしょうか?その場合には、短大に行って所定以上の成績を修めてくださいということになります。というわけで、多くの人は短大に入学し、大学に移籍(トランスファー)することになります。

短大からの移籍

 短大への入学基準は、大学に比べて低くなります。つまり、GPAが高くなくても入学できます。また、短大で取得した単位は大学での単位に換算できます。したがって、最初に短大に入学しても、移籍を含めて4年で大学を卒業することが可能になります。短大のほうは先生が教授でないだけに、教え方が親切で丁寧だというもこともあるようです。日本人で大学を卒業しようとする人は、まっすぐに大学に入学することを考えるようですが、結局のところ、短大に入学するのが一般的で効率的な方法のようです。実際、大学のESLを終了して英語に関しては許可されたけれど、他の成績が基準に足りなくて短大に行くことになり、また短大のESLからやり直している人もいます。

ビクトリアの大学、短大

University of Victoria(UVIC)

 ある雑誌の評価によれば、カナダで5本の指に入る大学です。卒業すれば学位(Degree)がもらえます。履修期間は一般的には4年です。いろんな学部、学科があり生徒も沢山います。この大学は継続学習コースとしてESLを実施しています。入学するには、The 12-Week Intensive Programを経て、The University Admission Preparation Course (UAPC)を終了する必要があります。この時点でTOEFL試験575点以上とみなされますが、この点数はこの大学でのみ通用する話です。
Pronunciation and Articulation 発音と表現を学ぶコースです。
The 12-Week Intensive Program 最も一般的なESLです。期間は3ヶ月、コースレベルもいろいろとありますが、上級者のみを受け入れるとあります。
The University Admission Preparation Course (UAPC) 12-Weekの一番上のレベルです。このコースを無事に終了すると、英語に関してはUVICの入学基準を満たします。
Short-Term Programs 休暇をビクトリアで過ごし、カナダの文化を学びながら、英語を学習するコースです。コース期間は4週間、5週間、6週間です。

Camosun College

 UVIC、その他の大学への移籍に良く使われる短大です。卒業すると学位(Diploma,Certificate)がもらえます。履修期間は一般的には1年から2年です。この短大は正規の学部としてESLを実施しています。入学するにはESLを経て、College Prepareationを終了する必要があります。この時点で短大入学が認められますが、その基準はこの短大でのみ通用する話です。
ESL 超初級から上級まであります。コースは以下のとおりで、最上級のコースを終了するとESL終了認定証を発行してくれます。どのコースに入るかは試験の結果次第であり、直前まで分かりません。
ESL 010 Lower Beginner
ESL 015 Upper Beginner
ESL 020 Lower Intermediate
ESL 025 Upper Intermediate
ESL 037 Literacy
ESL 038/039 Lowerr Advanced
ESL 045 TOEIC Preparation
ESL 046 TOEFL Preparation
ESL 047 Advanced Listening and Speaking Skills
ESL 048/049 Uper Advanced
College Preparation ESLを終了すると、このコースに入ることになります。コースは以下のとおりで、070,082,084を無事に終了すると、英語に関してはCamosun Collegeの入学基準を満たします。この段階で英語以外の科目を取ることができるのが、この短大の特徴です。これらの科目は、生徒が正規生としてのクラスを取る前に、短大でのクラス様式に慣れるために用意されています。
ENGL 070 Reading and Writing for Non-Native Speakers
ENGL 077 Speaking and Listening for Non-Native Speakers
ENGL 082E Basic English Composition - ESL
ENGL 084E Fiction, Poetry and Drama - ESL
PACS 087 Introduction to Pacific Rim/Social Science Methodologies
Pshychology 080 Introduction to Pshychology
Pshychology 084 Bridging Cultures

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